最近、男性ホルモン「テストステロン」がよく話題になります。このホルモンは、いわゆる男性の精力を高めて精子を元気にします。さらに、骨や筋肉を発達させるだけではなく、心の強さや社会性など精神面にも作用するとても大事なホルモンです。
実は女性の体でも、このテストステロンは合成されていますので、男性ホルモンという名前は誤解を生みだしそうですね。女性にとってもテストステロンは体と心をしっかりとさせます。さらに実はこのテストステロンが変化して女性ホルモン「エストロゲン」がつくられるのです。だから女性にとってもとても大事なホルモンです。
つまり、このテストステロンを維持することは、男女ともに子宝のためには大事そうですね。では、どのように心がけたらテストステロンを高める体になるのでしょうか。
「アルコールのとりすぎが、テストステロンを減らす」
適度のアルコールは心身をリラックスさせます。心のストレスが少ないと、テストステロンが多く作られることが分かっています。ですから適度な飲酒程度でしたら、問題はなさそうです。しかし、過度の飲酒はテストステロンを減らすようですので、お酒はほどほどに。
「筋肉を使うとテストステロンは増える」
筋トレや有酸素運動はテストステロンを効果的に増やすことが分かっています。
そこで、普段の生活に運動の時間を取り入れるのが良さそうです。週末に夫婦でテニスやハイキングもいいですね。
では、ご主人さんによくありがちな、「ジムでいっぱい汗をかいて、そのあとにビールをゴクゴク!」はどうなのでしょうか?
運動をすることでテストステロンを増やすスイッチが入りますので、適度なアルコールを運動後に飲んでも、テストステロンは減少しなそう。
しかし、運動後の筋肉は傷ついており、回復には1~2日かかると言われています。筋肉を修復する材料はタンパク質。そしてこの作業をするのは肝臓です。しかし、アルコールをとると、肝臓はアルコールの分解に気を取られてしまい、筋肉を修復する作業がにの次になります。
ですから、せっかく体作りのために運動をしても、たくさん飲酒してしまうと、筋肉は元に戻らずにむしろ筋肉量が減ってしまうこともあるようです。
筋肉が減ってしまうとテストステロンのスイッチが入りづらくなってしまいます。
以上をふまえて、子宝を考えたご主人さんのアルコールとの付き合い方は・・・
「普段から運動を生活にとりいれる」
「とくに運動したあとは、飲みすぎないようにする」
「好きな友人との飲み会で心リフレッシュ」
こんな感じが良さそうですね。