本日は今年二回目の雪がちらついています。皆さんも体を温かくしてお過ごしくださいね
さて、今回のテーマは「妊活に協力的なご主人??」です。
と言っても「協力的なご主人、偉いなー」という話ではなく、この言葉に私が感じる何ともモヤモヤしたものについてです。
最近はテレビでも実際のノルンの患者さんからも「主人は妊活に協力的なんです」という言葉をよく聞くようになりました。
皆さんが実際に採卵や移植で通院したりする日には、一足先にご主人さんが帰宅してご飯をつくっておいてくれたり、上の子の面倒をみていてくれたり・・・。時にはご主人さん自身もまんざらでもないように、「オレって妊活に協力的だよねー」などなど、自画自賛
でも私は以前から、この「協力的」っていう言葉の響きが何となくモヤモヤ・・・。
協力的っていうのは、「人のしていることやしなければならないことを自分も手伝ってあげる」 みたいなことですよね?
でも例えば、一人暮らしの男性が自分の部屋の掃除をしたり、自分のご飯をつくっても「協力的だねー」とは誰もいいませんよね。だって自分のことを自分でしているだけなんですから。
そうなんです。私が感じるのは、この「妊活に協力的」っていう響きが、どこか「人のことを手伝っている」 みたいに感じるからなんです。
本来妊娠を望んでいるのは、皆さんとご主人さんと両方であって、子宝のために頑張るのも二人そろってです。二人の幸せのために二人が頑張っているんです。
ご主人も自分が子どもをほしいから頑張っているはずです。
そういう意味では、ご主人さんは「妊活に協力している」んじゃなくて、ご主人も「妊活している」っていうべきじゃないのかな?
ご主人さんも家事でできることはこなし、自分の体調を整えて精液がよくなるよう心がけたり、好きなお酒をやめたりするのも当然なんじゃないのかな??
だって皆さんも好きだったお酒を控えて採卵や移植に臨んだり、体が良くなるよう鍼灸も取り入れたりしているんだもの。
「オレって協力的だよなー」という響きは、まだどこか「妊活に他人事」?のようなものを感じてしまいます。
だから私はモヤモヤしているんだと気づきました。
「男性も妊娠できればいいのに。そうなれば、お互いに余裕のあるほうが妊娠したり、得意なほうが妊娠して、その手伝いを相手がしたり、もっと平等に自分のこととして、二人で妊活に向き合えるのにな」 というように話してくれた患者さんもいました。
私もその通りだと思います。
まだまだ、社会に妊活・妊娠に対する男女のズレがあるように感じます。
女性の卵子と男性の精子が完全に同じ価値をもって結ばれて、はじめて命が誕生します。
まさに夫婦がひとつとなったご褒美が子宝だと感じます。
どちらかが相手に協力するというより、お互いが同じ目的のために一つになって、手をつないでいけたらいいな。と私は感じています。
皆さんご夫婦が手をつないで歩いていく先に、キラキラした子宝が笑顔で待っていると信じています。
皆さんご夫婦が一日も早く笑顔になれますよう、これからもノルンはお力添えいたします。